ご無沙汰しております。
昨年度主将を務めました、奥野海翔です。
すでに2ヶ月前に引退したのですが、引退ブログを書かぬまま、3月を遊び呆けてしまい、今更ブログを書いております。気が付いたら社会人生活がスタートしてしまっていました。
正直に申し上げて、最後の団体戦から、まだ2ヶ月しか経っていないのかという気持ちです。3月は今まですることができなかったことを沢山しました。1ヶ月ヨーロッパに行ったり、ウィンド同期でタイにも行きました。楽しい思い出ばかりです。時が長く感じるということはそれだけ充実し、刺激的だと言うことだと思っています。
では、私の4年間はどうだったかと言いますと、本当に、本当に充実しており、刺激的な毎日だったと思います。
特に、最後の4年目は、あり得ないくらい長く感じました。
毎日考えることが沢山あって、去年の今頃はまずは5年生が上から降ってきて、就活のことを考えながら、新歓をして、練習もして、夏には合宿に、ファミリーデイ、秋はインカレ、冬は和歌山1ヶ月と、本当に色々なことがありました。さらに今年の秋学期は卒業の危機が迫り、4年間で一番大学に行くという、なんとも言えない学期でもありました。もはや10年前のことのように感じます。
前置きが長くなりましたが、まずはこのような幸せな4年間を過ごさせて頂いたことに感謝し、支えて下さった、家族、CBのみなさま、磯さん、高倉さん、横河さんをはじめとする、OB・OGの皆様、岡本さんやあかりさん、五月女さんら諸先輩方、そして同期と、後輩達に改めて感謝申し上げます。本当にお世話になりました。ありがとうございました。
さて、ここで引退ブログをおしまいにしてもいいなとも思いましたが、拙筆を読んで頂く機会もそうそうないのでしっかり書きたいと思います!最後のブログらしく、テーマは「どうすれば速くなれるか」です。インカレ個人も団体も入賞できなかった私ですが、私なりの考え・思いをまとめたいと思います。
「どうすれば速くなれるか」と言うお題に関して、4年のインカレ個人戦の前後で大きく考えが変わりました。
まず、インカレ個人戦前までは、スタート、艇速と海面がほとんど全てだと思っていました。実際にこれらは非常に重要であり、基礎能力として無ければお話になりません。実際に、これらの技術を伸ばしたことで結果が出た大会もありました。
しかしながら、インカレ個人戦を通してこれだけでは測ることのできない差があると感じるようになりました。
その差が何か、色々と考えを巡らした結果、その当時立てた仮説は、二つで、「海面の傾向を知りきれていない」、「精神的に追い詰められた時の力の発揮の仕方」でした。前者は、インカレ個人戦で上位を走った多くの選手が昨年度のインカレでも走っていたこと、後者は私が3日目に緊張のあまり冷静な海面判断ができず順位を落としてしまったことから、そのように考えました。
これら二つは違うようで密接に関わっているとも感じました。知らないから緊張するし、分からないから焦るのです。
これらの仮説のもとに、団体戦で慶應が優勝、表彰台を目指すためには、関西勢に負けない、海南での練習量が必要だと考え、実際に1ヶ月弱の前入りを行いました。1ヶ月で、海南を知り尽くし、海南の爆吹きを乗りこなして、優勝する気でいました。1ヶ月の前入りと、本戦を踏まえた上で、これらの仮説を再検討するならば、この仮説は半分合っていて、半分間違っています。
私なりの結論はこうです。
「速くなるためには敵を知る」
今の学連の勢力図は明らかに関西の方が格上です。格下の関東勢である私に最も足りなかったものはこれに尽きると考えています。敵を知らないから、トップの選手が何をするか分からない、何で判断しているのか分からない、そうやって後手後手に回ることが多かったです。海面を知れば、後手に回ることはないと思っていましたが、そんなことはありませんでした。敵の海面力と、自分の海面の力量の差が分からないから、常に不安になりました。
和歌山に1ヶ月前入りしてみて、最も驚いたことは、1ヶ月の間、関西の選手達は常に5大学以上でラウンディングを回し、常にモーターボートが出ていました。つまり、関西の選手達はお互いを熟知しています。そしてこのラウンディングには学年トップの1、2年生達もが参加していました。低学年の頃から、このようなハイレベルなトレーニングを積み、さらにはここで得た知見をもとに、一年かけて成長し、また来年戻ってくると言う、このスキームをこなした人と、そうでない人では絶対的な差が生まれることは間違いないです。
このような圧倒的な差を打ち壊すことができるのは、明治のように大量のユースがいなければ無理だと正直に思います。慶應が優勝するには、お金と時間をかけて敵を知り、そこで得たものを1年かけて圧倒的に昇華させるほかないと思います。敵を詳しく知れば、自分の足りないところは嫌というほど見つかります。私も4年目の最後の最後で、あまりにも多くの課題があると初めて認識しました。
今年の和歌山1ヶ月の前入りの最大の成果はこれを知ることができた点だと思います。
これからは慶應は毎年、何があっても和歌山に1ヶ月行ってください。なんとしてもその資金をOBから集めてください。私も少なからず、支援したいと考えています。
そして、2、3年生で和歌山に行く機会に恵まれたのなら、そこで得た学びや、失敗、課題を一生懸命克服して、5月6月の大会で発揮する、そして新たに課題を見つけて、夏練で克服、という具合に、常にPDCAを回していって欲しいと思います。
また、全ての大会や、練習会に参加するべきです。寒いという理由で冬のNT連に行かないのも、遠いという理由でサマレガに出ないのも言語道断です。大会は練習100回分の価値があると、誰かが言ってました。
言い忘れないようにここで述べておきますが、先述の通り、スタート、艇速、海面力、体力、筋力は圧倒的な基礎力であり、これらがなくては、そもそも敵を知ることすらできません。そもそも速くないと敵を知る権利は無いと思っていいでしょう。
私が上述しているのは、誇張して言えば、普通に速い人が圧倒的に速くなって、インカレで優勝する方法だと言うことを、特に下級生には勘違いしないように釘を刺しておきます。まずはスタート、艇速、海面力、体力、筋力です。(それでも、基礎力が足りてなくても、敵を知ることは非常に重要だと思います)
長くなりましたが、これが私なりの結論です。おそらく、私の予想ではもうしばらく関西優位が続くでしょう。(再来年はわかりませんが)しかし、状況が変わっても、敵を知って、上手い人との力量の差を知ることの重要さは、どの大学が早くても、どこの地域にユースが多くいたとしても変わらないと思います。
私が得た教訓として、後輩達が頭の隅に留めてくれることを願います。
最後に、この場をお借りして、何人かにメッセージを書いて締めようと思います。
橋本へ
1年間本当にありがとうございました。俺のだらしなさをカバーしてくれて、そして俺のやりたくない仕事を沢山してくれて、何より最後まで一緒に頑張ってくれて、これ以上ない程に感謝しています。
まさかこんな最後になるとは4年前は1ミリも思っていなかったけれど、橋本のおかげて団体入賞できました。ありがとう。
本当は、もっと余裕な感じで2位か、3位くらいとって、「優勝できなかったわー」とか言うの想像してたけど、実際にはギリギリしがみついて入賞って感じで、それでも入賞できて本当によかったです。
本当は、俺も橋本ももっと速くなって、団体優勝したかったけれど、悔しいけど、後悔はしていません。やれることはやったと思っています。単純に、力不足だったのだと思います。色々と迷惑をかけましたが、お世話になりました。
しゅうとへ
まずは団体戦走ってくれて本当にありがとう。団体入賞の立役者は間違いなくしゅうとです。
しゅうとには申し訳ないことが沢山あります。まずは、もっと3年前にもっと同期を入部させてあげられなかったこと、そして今年俺が速くなりきれなかったこと。別に謝ることでもないし、もうどうしようにもないのだけれど、しゅうとが速くなればなるほど、申し訳ないなと思います。
それでもしゅうとには、今年頑張って欲しいです。和歌山での学びを活かして、さらに成長して欲しいし、ここからまだまだ上を見て、敵を知って、インカレ”優勝”期待してます。
そして、”主将”しゅうとにも期待しています。しゅうとは一人だから、俺みたいにサボりたい時にサボっても、フォローしてくれる人はいません。俺よりも孤独だと思うし、逃げたくもなるかもしれません。それでも頑張って、ライン返信して、一生懸命、しゅうとなりに向き合って欲しいと思います。
しゅうとが目指すべき主将像は、何が正解かは分からないけど、これまでの誰とも違うものが必要になると俺は思います。去年は謎の5年と4年をまとめるために、俺のスタイルが適していたと思うし、後悔はありません。でも、今は、今の状況に合わせたスタイルが必要だと思います。頑張って考えてね!
ちなみに、俺の主将としての反省は、もう少し(いや、もう半分くらい(?))、五月女さんみたいにストイックに、自分に厳しくするべきだったと言ったところです。
新3年生へ
君たちの代は不思議な代です。きっと来年、最上級生になった時に、何が正解かわからなくなると思います。
そんな時に、一つ指針にして欲しいのが、やはり新二年生達が4年生になった時に、どうインカレ優勝させるのかということです。俺は、去年のキックオフで、「継続的に強い慶應」を目指すと言ったけれど、「継続的に強い」の基礎になるのは今の新3年生だと思います。どうやったら、後輩達をもっと速くすることができるのか、そんな機会や、環境をどうやって用意すればいいのか、新歓でどれだけ人を入れればいいのか、そんなことを考えて欲しいです。
新二年生がどこまで強くなれるかは、全て君たちにかかっていると思います。新二年生が団体優勝する土台を作ってください。お願いします。
もちろん自分たちの実力向上も頑張って!君たち自身が速いことは、何より、団体優勝を目指すプロセスにおいて重要です
新2年生へ
いま、どんなモチベーションなのかな?
ちょっと分からないのだけれど、今年の団体を見て、団体優勝したいと思ってくれていたら嬉しいです。
俺は、君たちに期待しています。同期にメンズが多く、ポテンシャルが無いわけでは無いと思います。
ただ、今後もっと成長するためには、もっと練習量が必要だし、貪欲な姿勢が必要です。
上述したように、敵を知ることも、そして知ることを怖がらないことも大事だと思います。
まだまだ、人として、学生アスリートとして、足りない部分が多いのでは無いでしょうか。とにかく夏のインカレ支部戦に向けて、貪欲に、ひたむきに努力してください。全員で沖縄行ったらきっと楽しいと思うよ
きっと、就活や、ゼミで他のことに目移りすることもあると思うけど、忙しい中でもウィンドと両立して、ウィンドもプライベートも充実させて、最後まで4年間やり切ってくれることを期待しています。
最後に、絶対に逗子にいる全ての人に、挨拶をして、感謝と謝罪を徹底するのを忘れないでください。
異常なほど長くなってしまいましたが、以上です。
これまでお世話になりました。ありがとうございました。この経験を活かして、この先の人生も楽しみます!
15-2
奥野海翔





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